日本はルールとマナーの国です。
外国人にとって、日本のルールやマナーを身につけることは、とても難しいことです。
しかしルールやマナーを守れないと“迷惑な外国人”と言われてしまいます。
みんなが少しでも早く身に付くよう、弊社では生活指導に力を入れています。
9月の生活指導では、以下の話をしました。
① 国際送金と扶養者と税金(所得税・住民税)ついて
② においエチケットについて
①国際送金と扶養者と税金(所得税・住民税)ついて
・収入と扶養者数によって、所得税や住民税の額が決定すること
・扶養控除の適用を受けるには、親族関係を証明する公的な書類が必要であること
・扶養控除の適用を受けるには、相応の金額を送金する必要があること
・合法的な送金会社を利用し、地下銀行を使わないこと
・送金会社が発行した送金記録を、年末調整の頃に会社に提出すること
やさしい日本語で説明するには難しい内容ですが、みんな真面目に考え、よく理解してくれました。
詳しく知りたい人には国税庁が多言語で公開している資料を印刷して配布しています。
②においエチケットについて
これはデリケートな問題なので丁寧な説明を心がけています。
今回は「湿度の高い日本の夏において、日本人はにおいエチケットをどのように意識しているか」という視点で話しました。
・日本人は体臭を限りなく無臭に近づけたい。毎日の洗髪と洗濯は基本である
・日本人にとって香水は刺激が強いので好まれない。どうしても使いたい場合はごく少量にする
・香水よりもデオドラント商品が普及している。服を着る時に塗ったり、カバンに入れて持ち歩いたりする
・デオドラント商品と購入できるお店の紹介
・チェックリストの提案(身体、口臭、衣類、部屋など)
みんなで手の甲にロールオンタイプの制汗剤を塗ってみたり、
汗拭きシートで首筋を拭いてみたり、
無香料のスプレーを嗅いでみたり・・・
実際に試していると様々な声があがりました。
「でも香水の方がいいです。(デオドラント商品の)匂いが好きじゃないです。」
そうですね。やっぱり香水文化がある国の人には受け入れがたいですね・・・
「日本人も臭い人いっぱいいますね!」
そうなんです!日本でも最近“スメルハラスメント”が取り上げられるようになってきました。
「こんど買います。これは何円ですか?」
意欲的な反応がうれしい。おしゃれ感覚でも楽しんでくれるといいな。
一日中仕事を頑張った体が臭うのは当たり前のこと。
「汗のにおいは努力の証」と言いますが、におい対策が不十分でイメージダウンしてしまうのはもったいないですね。
人間関係がうまくいくためにも、においエチケットへの意識を高めてもらいたいと思います。